~成人喘息~

2011,10,16

朝何気なくテレビをつけたら、成人喘息についての番組をやっていました。

子供の頃はアレルギーが原因だけど、成人のものは原因不明なんですね。

大きく関係しているのは好酸球と呼ばれる白血球の一種だと言われていますが、それだけに断定できず、まだまだ研究が必要だそうです。

花粉症と同じく、大人になってから急になったと言う方が多いのも特徴的です。特に40歳~60歳くらいの方に多い様です。

現代医学の治療は重要ですが、治りにくい慢性の症状に対しては、東洋医学が有効である場合が多いです。

私も今まで成人喘息や花粉症の方の治療をさせて頂きました。喘息と花粉症、両方もってらっしゃる患者さんが多いですね。

やはり治療をした後は楽だと言われています。

呼吸時の胸の苦しさ、鼻のとおり、朝起きた時の体調、肩こり、などなど。

現代医学では、成人喘息の予防は、肺が影響を受けやすい気温や気圧の変化に注意すること、ピークフローと言う自分の呼気の力を測定する機械で日々データを取るなどして、きちんとしたお薬の使い方や、自己の体調を日々チェックすることが一番のポイントだそうです。

子供ですと、予防対策の運動で「水泳」が推奨されています。これは大人でもよいかもしれませんね。湿気があるので、肺にも発作が起こりにくいのだそうです。

しかし、アトピーも併発している子供も多く、プールの塩素なども気になり、実際は難しいと言う人もいる様です。

さて、ここで東洋医学的に成人喘息のメカニズムについて見てみましょう。

まずは、

【 原因 】

現代医学で喘息の原因とまでは言えませんが、それを起こす引き金になるものについて以下のように言われています。

1、アレルギー(食べ物、花粉、ハウスダストなど)

2、気象(気温や気圧。肺は外気にさらされている内臓なので)

3、過労

4、ストレス(仕事、子供、親の介護などの責任感)

5、生活習慣(食生活の乱れ、睡眠不足など)

アレルギーや気象以外はコントロールできそうな気もしますが、実際にはなかなか難しいものです。しかし、食生活はいくらかコントロールできそうです。

特に大事なのが、お酒、たばこ、辛い物、コーヒー、ミント、チョコレートなどの嗜好品と呼ばれる“刺激物”全般です。

これらは日々多量に摂取していると、東洋医学的には体内で「熱」が発生して体内にこもると考えます。

(→「東洋医学について」~刺激物と生活習慣病~をご参照下さい)

また、アルコール、ニコチン、カフェインなどの分解、解毒は肝臓が担当しています。

肺の真下にあるでっかい臓器である肝臓が熱を持つ。

  ↓

熱は上に上る。

  ↓

肺に熱がこもる。

と言ったことになります。

肺はもともと、外気にさらされているので、冷えにくい様に保温作用が強くできています。

それに余分な熱がこもってしまっては、大変困ったことになります。肺や気管支の炎症症状を起こしやすくして、成人喘息と呼ばれることの原因にもなる訳です。

鍼灸や漢方では、肝臓や腎臓(両方とも解毒や排泄に関係する)などにこもった熱をうまく発散させてやる様な治療をすることが多くなります。

もちろん、喘息や花粉症にはその他の体質もあり、反対に肺を温めてあげると良い方もおります。

朝方や屋外に出た時など、冷えるとくしゃみをすると言う方は、内臓の「冷え」が原因になるので、そうした「熱」タイプの方とは正反対の治療になる訳です。

また、肺は常に外気にさらされていると言う、皮膚と同様の性質も持っています。

皮膚をケアするという事は、肺をケアすることにもつながります。

・冷やさない様にする。

・入浴や軽い運動(乾布摩擦などもよい)などで、皮膚を適当に刺激して毛穴の開け閉めを鍛える。

・乾燥しない様にクリームなど使用する。

などです。

【 まとめ 】

成人喘息の予防と治療のまとめです。

1、刺激物の量を調節する。

2、できる範囲で睡眠不足や過労を予防、改善させる。

3、適度な運動をする(日々の体調に注意した上で肺を鍛える。花粉の時期は屋内での運動など)。

4、皮膚をケアする。

現代医学の専門的診断を受けることは必須ですが、それでも不十分と思われる場合は、東洋医学的な治療を受けてみるのもよいと思います。